地域主導の再エネ普及を促進するため、2025年4月、ブラジルの首都ブラジリアで、グローバル集会「RENEW OUR POWER 〜私たちのパワーで取り戻そう〜」を開催します。集会では、参加者の主体性を引き出すと共にに、
スキルトレーニングやワークショップが開催されるほか、ストーリーを共有し合います。私たちが目指すのは、「誰もが公平に再エネにアクセスできる未来」。皆が望む未来を築くため、力を合わせてアクションの波を次々と起す準備をします。
先住民のリーダーシップ
この集会が開催されるのは、ブラジルのアマゾン熱帯雨林。ここに暮らす先住民の人々には、抵抗運動の長い歴史があります。そんな彼らが発揮するリーダーシップは、目先の利益よりも生命を優先し、人類も自然の一部であるという理解に根差しています。世界中の先住民に共通するリーダーシップです。
気候危機を解決するうえで、世界が必要とするのはそのようなリーダーシップ。私たちは気候危機の最前線で闘っている、ブラジルをはじめとした世界中の先住民コミュニティの声に耳を傾け、行動を起こしていくべきだと考えています。
マカレオ(Macaréu)
マカレオ(macaréu)とは、大きな河川と海が出会う場所で生じる高波のこと。日本語では海嘯(かいしょう)と呼ばれています。「川」と「海」という2つの力が、ほぼ制御不能なパワフルな波を起こし、その場所の景色を変えてしまうほどの力で河川を逆流します。
アマゾン川が大西洋に出会うところでは、海嘯(現地の言葉でポロロッカ)がたびたび発生します。ポロロッカのように、止められないほど力強いグローバルアクションの波を起こすことが、私たちのビジョンです。この波の力で、地域主導の再エネプロジェクトを世界中に広めていこうと考えています。
COP30への機運を高める
2020年からの10年は、気候危機を食い止めるうえで極めて重要な時期です。そのちょうど中間点にあたる2025年、国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)が開催されます。 「People's COP(人々の気候会議)」や「The COP of the Amazon(アマゾンの気候会議)」とも呼ばれるCOP30において、各国政府が実現しなければならないこと。それは2030年までに再エネ発電容量を3倍にするため、必要な財務目標に合意することです。
COP30への道のりにおいて非常に重要な時期に行われるグローバル集会「Renew Our Power 〜私たちのパワーで取り戻そう〜」に、世界各地の気候リーダーたちが一堂に会します。集まった皆の力で、各国政府に対する圧力を高め、気候にとって必要な解決策を世界に広めていきます。